「地域を面白くするLocal goodな人たち」 ゲスト:沖野 充和さん(株式会社トルビ 代表取締役)
- Suga
- 3月27日
- 読了時間: 3分
一般社団法人ソシオファンド北九州がコーディネーターを務める北九州市民カレッジ「地域を面白くするLocal goodな人たち」。
全5回の講座では、地域を元気に、面白くする“Local good”なゲストをお迎えして、インタビュー形式でお話をお聞きしています。
最終回となる5回目のゲストは、株式会社トルビ代表取締役の沖野 充和さん。

下関市出身の沖野さんは、大学で建築を学んだのち、建築事務所勤務、友人との建築設計事務所の立ち上げ経て、2008年に自身の建築事務所である沖野充和建築設計事務所を設立。独立4年目の2012年には、某テレビ局の人気リフォーム番組に出演。「微笑みの万能プレイヤー」の異名で紹介されたそうです。
沖野さんの仕事は、依頼主の思いや願いを形にしていく仕事。家を建てるという人生でも大きな出来事の1つであるからこそ、依頼主の熱量も高くなります。自称コミュ障(昨日、お話をしていてそうは感じませんでしたが)の沖野さんにとっては、その熱量は時にストレスになることも。
さらに、大学から東京で過ごしていた沖野さん。出身地の話題で下関市出身と話すと、「ふぐが有名だよね」「通ったことはあるけど…」でいつも終わってしまう。自分が生まれ育った魅力あふれる下関市が全く知られていない現実にもどかしく思うことも多かったそうです。
そんな背景もあり、下関市で新しい事業にチャレンジしたいという思いが湧き上がってきたそうです。宿泊業に関心のあった沖野さん。単に下関市に宿泊してもらうのではなく、下関市の魅力をしっかり、ゆっくりと楽しんでもらいたい。そんな思いから、ゲストハウスに着目。
物件探しを始めると、割烹旅館として使われていた魅力的な物件を発見。すっかりその物件を気に入った沖野さん、なんとかオーナーまで辿り着き、無事に借りることに。物件に惚れ込むとなんとかしたいという思いが強くなり、衝動的にその物件を借りてしまう、沖野さん曰く「衝動借り」とのこと。建築士特有の観点なのかもしれませんね。
オープンに向けて、クラウドファンディングにもチャレンジ。多くの共感を得て、目標金額を大きく上回る資金調達も達成。当時はゲストハウスもクラウドファンディングも現在ほど認知度が高くなかったそうで、苦労も多かったそうです。
地域の方々やボランティアさんなど、多くの人を巻き込みながら、ゲストハウスとカフェ、シェアオフィス、イベントスペースを併設した「ウズハウス」が2016年にオープン。
さらに関門エリアの魅力や情報を下関内外に発信するローカルメディア「かんもんノート」、車や公共交通機関では見落としてしまう下関の魅力をゆっくり楽しんでもらおうとレンタサイクルもスタート。さらに、新たに素敵な物件との出会いから「衝動借り」をし、2021年12月に「ふぐ懐石garden」(下関市西大坪町)をオープンされました。


現在、様々な事情から2024年12月に「ウズハウス」は閉館、「かんもんノート」の運営は他の方に引き継ぎ、「ふぐ懐石garden」の経営に注力されているそうです。事業を終えることは大きな決断だったはずですが、当日はその決断に至るまでの様々な出来事を語っていただきました。
「ふぐ懐石garden」の経営の他にも、下関市で関わられているプロジェクトがあるそうです。下関市を一度離れ、現在も東京都の2拠点居住をされている沖野さんだからこそ気づく下関市の魅力や資源がある。さらに建築士としての視点も加わり、その独特の視点や感性は、これからも下関市の魅力を高め、元気にしていくんだろうなと感じました。
今後も沖野さんのご活躍とお隣のまち・下関市にこれからに注目していきたいと思います。
<株式会社トルビ代表取締役の沖野 充和さん>
沖野さんFacebook:https://www.facebook.com/okinomi
ふぐ懐石garden:https://garden-fugu.com
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