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「地域を面白くするLocal goodな人たち」 ゲスト:糸川 郁己さん(I.I.代表)

更新日:2月6日

 一般社団法人ソシオファンド北九州がコーディネーターを務める北九州市民カレッジ「地域を面白くするLocal goodな人たち」。

 全5回の講座では、地域を元気に、面白くする“Local good”なゲストをお迎えして、インタビュー形式でお話をお聞きしています。



I.I.代表 糸川 郁己さん
I.I.代表 糸川 郁己さん

 糸川さんの1週間をお聞きすると、週3日は北九州市の外郭団体での勤務、週4日は個人事業主としての仕事と活動とのこと。あれ、休みがないのでは?と聞いてみると、


「ワーク・ライフ・バランスではなく、ワーク・アズ・ライフですよ」


とのこと。


 生活の中で、仕事や趣味、活動の境目がないそうです。なかなか楽しそうな生き方ですよね。


 仕事では、北九州市内のDX推進や新規事業開発の支援等を担当。個人として、仕事や活動を通じて、アントレプレナー等のコミュニティ醸成や事業承継者支援に取り組まれています。

 現在、特に力を入れている活動が、各地で開催されているスタートアップウィークエンド(以下、SW)の取り組みです。


 SWとは、特定非営利活動法人 Startup Weekendが提供するプログラムで、金曜夜から日曜夜までの54時間をかけて開催される「起業家体験イベント」のこと。参加者のお困りごとや取り組みたいことをテーマに、参加者同士でチームを組んでビジネスプランを考え、検証していきます。参加者は小学生から70代までと幅広く、年齢や肩書にとらわれずフラットな立場で取り組みます。

 特徴的なのが、運営メンバーは事前準備や当日運営はもちろん、スポンサー集めまですべてをボランティアで取り組むこと。それだけでも、SWに携わる人たちの熱量を感じますよね。イベントを体験した人が、「自分の地域でもやりたい!」となって、全国に取り組みが広がっているそうです。


Startup Weekendの3日間の流れ
Startup Weekendの3日間の流れ

 糸川さんは、2017年に北九州市で開催された第1回目から関わり、第10回目の開催まで中心的なメンバーとして運営に携わっていたそうです。現在はその運営を他のメンバーに任せ、全国で開催されるSWに認定ファシリテーターとして関わっているそうです。北九州ではいち早く開催されたこともあり、その取り組みは九州・山口エリアの開催に繋がっているとのことです。


認定ファシリテーターとして活躍する糸川さん
認定ファシリテーターとして活躍する糸川さん

 糸川さんは、SWを通じて優秀なプロジェクトが生まれることだけではなく、その過程を通じて、何か新しいことにチャレンジしたいという人が生まれ、そんな人を応援したいという人たちが繋がるコミュニティができていくことに価値があると語られています。


 仕事や活動を通じて、さまざまなことに取り組んでいる糸川さん。それらに共通しているのが、誰かを支援すること、そして、誰かのチャレンジや困りごとに協力しあえるようなコミュニティを作ること。


 その原動力になっているのが、「行動に応じた結果を公正に受け取れる社会を創る」という糸川さんの思い。ある人の頑張りが正しく評価されない、その成果を受けとるということができない社会には、何かしら社会の「バグ」がある。その社会の「バグ」を見つけ、取り除いていくために、仕事や活動を通じて仕組みやコミュニティを創っていく。

 「バグ」とは、コンピューター業界ではプログラムの誤りや欠陥を表す用語。システムエンジニアとして、実際にシステムのバグを取り除いていた経験から、社会に存在するバグにも敏感になり、それを取り除きたいという気持ちが湧いてくるそうです。


 どこか飄々とした雰囲気を感じる糸川さん。でも、その奥にはそんな熱い思いが秘められていることを感じました。


 仕事や活動で全国を駆け回る糸川さん。これからも活躍する場も役割も軽やかな変化させながら、活躍の場を広げていくんだろうなと感じました。

 これから、どんな「バグ」を見つけて、どんな方法でそれを取り除いていくのか、これからの糸川さんの活躍が本当に楽しみです。



<I.I.代表 糸川郁己さん>

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