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「高校生の心に火を灯すキャリア学習プログラムカタリ場vol-2」〜コーディネーター ざっぺさんインタビュー 〜

更新日:2019年1月26日



今回は、高校生の心に火を灯すキャリア教育プログラムを行っている「福岡カタリバ」さんに取材を行いました。


「カタリ場」とは、主に高校生を対象に、学生のボランティアスタッフが中心となって約二時間高校生と本音で語り合う授業です。高校生の心に灯を灯し、授業の最後には「今日からできる小さな行動」を宣言してもらいます。


前回の記事ではカタリ場の概要についてご紹介しましたが、今回は、カタリ場に参加しているスタッフの方に焦点を当てて取材を行いました。


今回取材したのは、福岡カタリバのメンバーの中でも特にカタリ場への愛が強い!江崎隼人さん(ざっぺさん)です。カタリ場では、親しみやすいようにお互いのことをニックネームで呼びます。今回の取材で少しでもカタリ場の雰囲気を感じてほしいため、この記事でもニックネームでお呼びしています。また、「カタリバ」と「カタリ場」、二つの表記をしていますが、「カタリバ」は団体名のことで、「カタリ場」は実際のプログラムのことを指しています。


 − 福岡カタリバに入ったきっかけは何ですか?

ざっぺさん そろそろ就活のことを考えなければと考えていた大学3年生の時、先輩に誘われて行ったのがきっかけです。初めて参加した時には何も思わず、ただ終わったなと感じたため、もう行かないと思ったんですが、友達に誘われたので、もう1度行くことにしました。その時に、高校生に対して何もできなかったと自分の無力さを感じ、高校生に対して申し訳ないなと思いました。そこから自分を変えるなら今しかないと思い、カタリ場に参加することを決めました。


 − カタリ場で高校生に話すとき、どんなことを話しますか?

ざっぺさん カタリ場では、生徒3~4人と大学生1人が班を組み、様々なことを語り合います。今の自分がどんな状況で、これからどんなことをしたいかなど将来のことについて話すことが多いです。全体的に高校生は、進路について悩んでいることが多いです。解決策は見つからなくても、どういう将来にしていきたいかを一緒に考えることを大事にしています。



高校生の前で語るざっぺさん


− 高校生と話すときに意識していることはありますか?

ざっぺさん 大学生が高校生に対してこうした方が良いよと押しつけるのではなく、高校生がどんなことをしたいのかを見つけることや、たとえ見つからなくても、考えてほしいなと思っています。今まで、「良い進路先、良い就職先」と言われていたが、本当に自分がやりたいことは何なのかを見つけることや、その目標に近づくことためには何ができるかを一緒に考える姿勢を大事にしています。まだ目標がない生徒も今のうちから少しでも将来について考えてもらえればいいなと思います。



高校生の前で語るざっぺさん

− ざっぺさんは福岡カタリバでどんなことをしていますか?

ざっぺさん 福岡カタリバは一般社団法人ピープラスという団体が運営していて、その団体の長期インターンシップ生として運営に携わっています。説明会や広報活動を北九州市立大学だけでなく、他大学でも行っています。また、今の企画の進捗状況などを共有し、ほかのインターン生と協力して企画のサポートをしています。さらに、カタリ場当日の現場では、キャスト(ボランティアスタッフ)として高校生と班を組み、先輩の話として高校生に自分の転機や今までの人生について話したりします。実は、私は二回目に参加した時からほとんど参加しているので、通算14,5回は参加していますね(笑)


 − カタリ場に参加することで自分自身に何か変化は起きましたか?

ざっぺさん どんな人にでも興味、関心がとても湧くようになりました。なんでこんなことを思っているのだろう、その人と話してみたいと思うようになりました。以前より質問上手や聞き上手にもなるので自然とコミュ力(コミュニケーション能力)アップになるかもしれませんね(笑)。また、回数を重ねるごとに気持ちも変わってきました。最初は、就活の一つのネタになるだろうと浅はかな気持ちで参加していましたが、今では高校生のために何かしたいと思うようになりました。自分ではない他者のために何か行動できるようになったのが、大きく変わったところです。


 − カタリ場の魅力は何ですか?

ざっぺさん 大学生にとっては、いろいろな人と出会えることです。カタリ場に来なかったら出会わなかった人がたくさんいます。北九州市立大学のみならず、九州女子大学など他大学からも来ているので、尚さらそう思います。また、学校の先生などの大人と関わることができます。カタリバに前のめりな先生もいれば、カタリバを知らない先生もいて、確かに大変ですが、考える立場だった自分が先生に何か提供することは新しく、貴重な体験でした。

高校生にとっては、年齢が大きく離れているわけではなく、学校の先輩という関係でもない立場で、人に話したいけどなかなか話せない話をできるところが魅力のひとつです。話をして、少しでも解決に近づけたり、自分で考えたりすることはとてもいい経験になると思います。


 − カタリ場を知らない、参加してみたいと思っている読者の方へ一言!

ざっぺさん 興味があったら気軽に説明会に参加してほしいです。何か今までと違うことをやってみたい、今の自分を変えたいと思っている方にぜひ参加してみてもらいたいです。カタリ場が合わない人もいると思うので、説明会だけでなく、カタリ場に関わっている人に話を聞いてみるのもいいと思います。少しでも良いから何かアクションを起こしてほしいなと思います。


 − カタリ場の説明会は、いつやっていますか?

ざっぺさん 9月は7回開催するので、日程も合いやすいかなと思います。詳しくはFacebookを見てください!また、スケッチブックを使い、今までの人生の分岐点先輩が話すサンプリングを聞けて、高校生の疑似体験もできます。 涙あり、笑いありのサンプリングを聞くだけでも行ってよかったなと思う方も多いですよ。


 − 最後に一言どうぞ!

ざっぺさん カタリ場は班を組んで話すので、参加する大学生が多いほど、高校生と語りあう時間が長くなります。キャストは多ければ多いほどいいのでもっともっとたくさんの人にカタリ場に来てもらいたいです。カタリ場に参加して、高校生と話すことで、自分の人生を見つめなおす良いきっかけにもなるのでぜひ一度参加してみてください!



ざっぺさんとインタビュアーのKokulike 大島さん


福岡カタリバのFacebookはこちらです。ぜひチェックしてみてください! https://www.facebook.com/fukuokakatariba/

カタリバのホームページはこちらです。 https://www.katariba.net/

前回の記事はこちら http://kitaq.localgood.jp/news/1091/ 

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