top of page

障害者雇用と地産地消のお店~「小さなしあわせ」

更新日:2019年1月26日



「小さなしあわせ」は小倉北区大畠に本店を構えており、1階は販売所とパン工房、2階はお菓子工房として営業している。NPO法人列島会創造館クリエイティブハウスの事業の一環として障害者就労支援事業所となっており、材料の計量や成形、袋詰め、接客販売といった一連の作業工程の全てに携わりながら、30名の「就労さん」(障害を持つ方)が就労訓練を行っている。およそ60種類のパンやお菓子が一日に400個ほど製造されており、店頭販売の他に地域の小学校やスポーツ施設に配達されているという。また、競輪選手が試合前から宿泊する競輪宿舎でも、朝食に小さなしあわせのパンが提供されている。


看板商品の小倉バーガーは、地元・合馬の濃厚な赤卵や近郊の食材を使ったご当地バーガーだ。注文を受けて、一つひとつ手作りで提供されるため、アツアツの状態で味わうことが出来る。


お店の屋号である小さなしあわせには“この小さなお店でお客様に小さなしあわせを提供する”という意味が込められている。また、小さなしあわせで得た技術を活かせる就職先を開拓し、社会に出て“小さなしあわせ”を運ぶ人になることを目指しているという。





「障害があるという理由から特別扱いをするのではなく、一緒に働く仕事仲間という敷居を作らない関係が大事」と生活支援員の前田さんは語る。現に、製造・販売のおよそ8割は就労さんが担っており、職員が最終チェックをするという流れで一般企業レベルとさほど変わらないスタイルだという。製造は知的障害、販売は身体障害の方が主に担当しており、作業工程のマッチング次第で能力を最大限に発揮することが可能だ。


扉を開くと優しいパンの香りが出迎えてくれる。近隣へお越しの際は、ぜひご賞味あれ。


【お問い合わせ】

NPO法人列島会 創造館クリエイティブハウス

TEL:093-512-5777 FAX:093-512-5770

E-mail:info@rettoukai.jp


小さなしあわせ

北九州市小倉北区大畠3丁目4−33

TEL:093-383-2121 FAX:093-383-1988

記事:北九州市立大学 迎田晶

閲覧数:683回

Commentaires


bottom of page