北九州モノレールの旦過駅から徒歩2~3分、旦過市場のすぐそばのホラヤビルに隠れ家のようなゲストハウスがある。それが「TangaTable」だ。空き家・空き物件のオーナーに対してどういう事業を作ればエリアの価値が上がるのかというものを考えてプレゼンするという「リノベーションスクール」をきっかけにこのTangaTableは誕生した。カフェの壁一面にお皿をインテリアとして張り付けたり、テーブルを自分たちで作ったりと、内装に様々な工夫がある。
TangaTableは、ゲストハウスとレストランという2つの機能を兼ね備えており、日本人だけでなく外国人も多く訪れるという。TangaTableで提供される料理の数々はすぐ隣にある旦過市場の食材を使っており、北九州の隠れた魅力を発信し続けている。 「番頭」の西方さんは、ゲストハウスを通じて色々な国の人とつながりを持つことができることにやりがいを感じるという。毎年TangaTableのスタッフに会いに来てくれるお客様もいるそうで、スタッフとお客様との絆や出会いが生まれる。さらに、スタッフとお客様との出会いのみならず、お客様同士の出会いもある。なかにはTangaTableで出会い結婚したカップルまでいるという。その2人が結婚の報告をするためにまたTangaTableに来てくれたんですよと、西方さんの笑顔が輝く。ただ働くだけではなく、自分たちも楽しみながら、また、お客様と全員で楽しい場を作ることを目指しているという。
たくさんの出会いが生まれているTangaTableにもまだまだ課題がある。それは、北九州に住む地元の人の利用を増やすということ。オープンして丸3年。まちに住む多くの人に認知はされている実感はあるが、利用してもらえるまでに至っていない。来店したくなるきっかけを作れていないということだ。そのため現在は誰にでも利用していただけるような店づくりと情報発信に力を入れている。 地域の人にも、海外を含む地域の人にも開かれた居心地の良いゲストハウスを目指している。
西方さんは、TangaTableの運営のみならず、他の地域でゲストハウスをやりたいという人たちに向けて立ち上げのプログラムを提供する仕事を進めており、「リノベーションスクール」やこれまでのTangaTableの運営で得たノウハウを伝えるなどコンサルティングを行っている。
起きてから寝るまで仕事をしているが、それは面白いし楽しいからできるという西方さん。自分自身、TangaTableに多様な人が集まり、自分の知らないライフスタイルを発見するなど、新たな出会いや発見から刺激を受けているという。 TangaTable、そこは居心地よく落ち着ける場所で有り、新しい出会いや刺激にも満ちた素敵な場所だった。
◆TangaTable◆ 〒802-0077北九州市小倉北区馬借1丁目5-25 ホラヤビル4F TEL : +81-(0)93-967-6284 MAIL : info@TangaTable.jp URL:https://TangaTable.jp ゲストハウス:【CHECK IN】16:00~㏂2:00 【CHECK OUT】11:00 レストラン:【ディナー】18:00~22:00 【bar】~24:00
記事:北九州市立大学 川本一輝・花井一帆
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