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子育ての不安をなくしていきたい~北九州子育て支援団体Hummingbird~

今回、北九州で子育て支援を行っている「Hummingbird」に訪問させていただき代表である小西さんにお話をお伺いした。

この団体は主に母親の観点から食育を見つめ直すことを目標としており料理の基本を学ぶ講座を行っている。


小西さんがこの活動を始めるきっかけとなったのが十数年ほど前の出来事である。子供をまだ幼稚園に入れたくない、まだ子供と一緒に居たいと思っていたお母さんたちがSNSで集い、行橋市で自主保育幼稚園を一年間行った。そこでは「森のこども園」と称し、田植えや自分たちでキャンプを行うなど森での保育を行っていた。これはその当時まだ日本で知られていなかった、デンマーク発祥の「もりのようちえん」にならったという。

このような活動が注目されるようになり、福岡県が行っていた教育の取り組みに小西さんは協力するようになる。そのなかで多くの子育てに関する資格を取得した。

その後、小西さんは北九州市に引っ越しするが、それを機に今までの経験や資格を活かして子育て支援をしたいと思うようになったそうだ。具体的には、孤立育児を行っている母親と触れ合っていく中で、料理を作ったことのない母親や食について困っている母親が多いことに気づき、そこから食育についての支援をしようと考えたという。


しかし、活動を継続するには多くの課題があった。

初めの頃は集客に困ったという。チラシを配っても費用や手間がかかるし、特定のところでしか配布できないため、新規の参加者が来ない。せっかく子育て支援を行っている場が多くあるのに人目に触れず知られない、という課題があった。

これに対し、「Hummingbird」ではインスタグラムなどの身近なSNSによる情報発信を中心にするようにした。そうすると参加者が次第に増えていったという。参加してくれた人による口コミにより参加人数は増加し、それに従いリピーターも増えていった


また、他の団体とのつながりも課題のひとつだ。本来であれば他に子育て支援を行っている団体とコラボしてイベント等を行えばより良い支援や活動を多くの人に知ってもらえるきっかけになると考えている。しかし、小西さん含めスタッフも子育てを行っていることもあり、そこまで手が回らず難しい状況だという。



今後の方向性としては持続可能な活動にしていきたいと考えている。赤ちゃんを連れて参加してくれている方たちも多くいて、その子たちが3、4歳になった時に親子で活動出来るような取り組みを行っていきたいそうだ。


今回お料理教室のイベントに参加させていただき、参加しているお母さん達がすごくキラキラしていて楽しそうに活動を行っていたのが印象的だった。子育てで悩んでいることが少しでもあるのなら参加してみてほしいと小西さんはいう。多くのお母さんたちが参加しているので不安など共有できるのではないだろうか。


【問い合わせ】

北九州子育て支援団体 Hummingbird

TEL:080-3989-3142(Hummingbird代表小西さん)

E-mail:hummingbird.koni@gmail.com



記事:北九州市立大学 川本一輝・中村清

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